書ブログ - 第40回日展 入選・特選受賞者発表
第40回日展<東京展>が、2008年10月31日(金)〜12月7日(日)の間、六本木・国立新美術館で開催される。
このほど、鑑別・特選の審査結果が発表された。
第40回日展 (平成20年度) 入選点数および第5科<書>の審査所感は以下の通り。
<審査所感>第5科・書 審査主任 日比野 光鳳
◎応募点数・入選結果
日展に第五科「書」部門が1948年に設立されて、本年で60年という記念すべき年度、多くの先輩先生のおかげで、日本書壇の最高峰として定着し、応募点数も10,573点を数えました。それに対して、入選点数は970点であることから大変な狭き門、審査は非常に困難を極めました。
作品制作においては、出品者すべてが、それぞれに悩み苦しんでいることでしょうが、古典を長く習い、書の基本が出来ていても、その作品がアピールしてくる何かというか、作品がおのずから発する光というものがなければ、なかなか入選に結びつかないというのが、日展のむずかしさであり、またそのハードルの高さが日展の魅力ではないかと思います。
書という非常に歴史のある分野でも、現代の息吹を呼吸していなければ、「今」通用するとはいえません。勉強にあたっては視野を広くとり、古きものから逸脱しない範囲で、より自由な発想を持つことが重要ではないかと、今回の審査期間中、わたくしはずっと考えておりました。
◎特選について
本年も、特選の選出には長い時間を費やして、慎重に検討、吟味いたしました。審査員一人一人の意向も十分に配慮し、漢字5、かな3、篆刻1、調和体1の10点を厳選いたしました。どの作品も、ベテランらしい卓越した技術に加え、清新ながらも円熟の味わいのある格調の高い素晴しい書作品でありました。
観覧時間=午前10時〜午後6時(入場は午後5時30分まで)
金曜日は午後8時まで(入場は午後7時30分まで)
※ただし、初日10月31日(金)は午後6時で閉場。
休館日=毎週火曜日
このほど、鑑別・特選の審査結果が発表された。
第40回日展 (平成20年度) 入選点数および第5科<書>の審査所感は以下の通り。
<審査所感>第5科・書 審査主任 日比野 光鳳
◎応募点数・入選結果
日展に第五科「書」部門が1948年に設立されて、本年で60年という記念すべき年度、多くの先輩先生のおかげで、日本書壇の最高峰として定着し、応募点数も10,573点を数えました。それに対して、入選点数は970点であることから大変な狭き門、審査は非常に困難を極めました。
作品制作においては、出品者すべてが、それぞれに悩み苦しんでいることでしょうが、古典を長く習い、書の基本が出来ていても、その作品がアピールしてくる何かというか、作品がおのずから発する光というものがなければ、なかなか入選に結びつかないというのが、日展のむずかしさであり、またそのハードルの高さが日展の魅力ではないかと思います。
書という非常に歴史のある分野でも、現代の息吹を呼吸していなければ、「今」通用するとはいえません。勉強にあたっては視野を広くとり、古きものから逸脱しない範囲で、より自由な発想を持つことが重要ではないかと、今回の審査期間中、わたくしはずっと考えておりました。
◎特選について
本年も、特選の選出には長い時間を費やして、慎重に検討、吟味いたしました。審査員一人一人の意向も十分に配慮し、漢字5、かな3、篆刻1、調和体1の10点を厳選いたしました。どの作品も、ベテランらしい卓越した技術に加え、清新ながらも円熟の味わいのある格調の高い素晴しい書作品でありました。
観覧時間=午前10時〜午後6時(入場は午後5時30分まで)
金曜日は午後8時まで(入場は午後7時30分まで)
※ただし、初日10月31日(金)は午後6時で閉場。
休館日=毎週火曜日
