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書道用語辞典

分類(カテゴリー)別   書道用語..文房四宝(書道用品)..人物..分類説明一覧
頭文字(イニシャル)別 あ行..か行..さ行..た行..な行..は行..ま行..や行..ら行..わ・ん
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すみ


  「墨」 という字は 「黒」 と 「土」 で出来ていますが、 「黒」 は炎が上がり煙出しの窓が煤<すす>で黒くなることから 「くろい」 ことを表わし、 それを土でこねたものが 「墨」 となったのです。


【墨の歴史】
 現在見ることのできる最も古い墨の遺品は、 中国湖北省の秦<しん>時代 (BC221〜BC206) の墓から発掘されたもので、 石硯・磨石とともに発見されました。 硯の上に墨を置いて磨石ですりつぶすようにして使ったと考えられています。 これと同じような墨は漢<かん>時代の墓 (BC167ころ) からも見つかっています。
 はじめは磨石ですりつぶすようにして使われていた墨がやがて板状になり、 現在見られる固形墨になったと考えられています。
 固形墨の遺品で現在見られるものは、 唐<とう>時代 (618〜907) に中国から我が国に渡来した墨ですが、 長さが三十?程もある大きなもので、 奈良の正倉院に所蔵されています。 それには 「開元四年 (716)」 の年号の朱書がありますが、 716年は玄宗皇帝が即位して間もないころです。
 唐時代以降、 南唐<なんとう> (937〜976) ・宋<そう>時代 (960〜1297) ・元<げん>時代 (1297〜1368) ・明<みん>時代 (1368〜1662) ・清<しん>時代 (1662〜1912) それぞれに有名な墨匠 (墨造りの職人) が輩出し、 さまざまな墨が作られました。


【墨の種類】
 墨は、 煤煙<すす>・膠<にかわ>・香料などで出来ていますが、 煤煙を作る原料によって分類されます。
 松煙<しょうえん>墨
  松を燃やして採った煤煙を用いたもの。 また、 年月の  経過した松煙墨は淡墨<たんぼく> (うすく磨った墨) で使うと青黒色となるので、 俗に 「青墨<せいぼく>」 といわれます。
 油煙<ゆえん>墨
  植物性の油、 菜種油・胡麻油などを燃やした煤煙を用いたもの。
 洋煙<ようえん>墨
  鉱物油、 軽油・重油などを燃やした煤煙を用いたもの。  
 朱墨<しゅぼく>
  辰砂<しんしゃ> (水銀と硫黄の化合物) を原料として、 膠を用いたもの。 墨書したものの添削・篆刻の布字・印稿作成用などに使われます。
 また、 墨の大きさは丁型で表わしますが、 これは重量によって分類したものです。
 一丁型……15グラム
 二丁型……30グラム
 三丁型……45グラム
 四丁型……60グラム
 五丁型……75グラム
 八丁型……120グラム
 十六丁型…240グラム

 普通使用するには、 三丁型くらいが使いやすく、 少し大き目のものとして五丁型といったところです。 
 三丁型と五丁型は、 左に示したような大きさのものが一般的です。







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リンクス出版 新刊情報
A5判 定価864円 (本体800円+税)
著者 武井 実
ISBN4-9905504-0-0

書道を学ぶ上において、書道特有の用語を知っておくことは何よりも大切で、書の理解を促しまた書技の向上にもつながります。
本著は、書道用語をわかり易く解説するとともに、書道の用具用材の中でもっとも大切な「文房四宝」と呼ばれる、筆・墨・硯・紙について、また書作品の制作・鑑賞に役立つ、落款の書き方・印・十干十二支について、さらに中国と日本の簡単な書道史および略年表、そして歴代の書人にまつわるエピソードなどを掲載しました。
本著が書道を学ぶ方々の手助けとなり、書道を学ぶことの楽しさを味わっていただければ幸いです。